専業主婦の方、在宅ワークを営んでいる御仁、家に居る時間の長い人にとって、気持ちの切り替え方というのは、集中力を発揮する上で結構重要な課題であると思う。
私は、こういう集中力を発揮できない時、どうにも行動に移る気分が高まらない時は、部屋の整理整頓と、そして自分の身なりの整理整頓をするように心がけている。
例えば昨日、私はついシャワーだけさっと済ませたが、髭も剃らず、歯磨きもせずに寝てしまった。
朝からどうもだるくて、気持ちが散漫で、何かをやり出そうという気力がなかなか奮い立たなかったので、まずは外堀から埋めていこうと思い、部屋の散らかっている物を定位置に戻し、洗濯するかもう一回着るか迷って置いていた服を片付け、髭を剃り、歯磨きをした。
何日も同じ部屋着は洗濯し、真新しい服で1日をスタートさせる。
すると、思考が冴えて、焦点が定まり、集中力は確かに高まる感じがした。
男の場合、この髭を剃っていない状態が、如何に気になる状態か分かってもらえると思う。
ジョリジョリとして、つい触ってしまう。
そして別に汚れていないのに、なんとなく不潔な感じがして顔を洗いたくなる時もある。
心に常にちょっとした”やり残してる感”があって、なかなか目の前の大きなタスクに集中できない。
女性でいうなら、ムダ毛が残っているとか、化粧を落とさずに寝てしまったとか、そういう状態のような鬱陶しさであろうか。
体験していないので分からないが。
部屋着を新しく着替えるというのも効果的である。
職場に当てはめるなら、何日も着ているヨレたシャツや、汚れっぱなしの作業着を、惰性で着続けず、真新しい物を使ってみる、ということだ。
これは毎日着替えてるという御仁には、何を言ってるんだと思われるだろうが、私は部屋着をついつい３、４日着てしまう。
外に着て出ていかないし、などと心では思ってるが、よくよく考えたら外に着て出て行く出て行かないで汚れが決まるわけじゃないのは分かるのだが、なんとなく感覚的に汚れていないと感じてしまえば、なかなか洗濯機に放り込む気にもならない。
しかし、汚れたから洗おうということではなく、気持ちを切り替えたい時に、服を切り替えて、ついでに洗おうということにすれば良いわけだ。
服は気持ちを左右する。
集中力が出ない時の対処法として、適度に糖分を摂るとか、適切な時間仮眠を取るとか、人間の体の特性を科学的な見地からもって色々言われるが、服を着替えてみようとはなかなか言われないように思う。
テレビなどでわざわざ番組を組んでやるとしたら、グルコースによって脳を活性化うんぬんとか、そういう小難しいことを言ったほうが説得力がある。
ただ、そうかと思っても実践しがたい。
集中力が途切れた時のために常に手元にチョコレートでもストックしておくとしたら、今度はそれが食べたくなって気になって集中力が出ないなんて本末転倒なことにもなりかねない。
しかしこれは手軽で簡単である。
着替えてみる、それだけだ。
なんかもやもやと目標が定まらない、やる気が出ない、何から手をつけてよいか、やらないといけないことはたくさんあるが集中力が出ない…という時は、まず服でも着替えてみよう。
そして髭でも剃って、身の回りを整理整頓して、自分の体と部屋をすっきりさせてから、考え始めても遅く無いと思われる。
デスクや部屋をすっきりさせるのも大事だが、さらに自分自身をすっきりさせることをお忘れなく。
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